人狼最大トーナメント3 女だらけの…【ネタバレあり】
人狼最大トーナメント3のネタバレ及び、私の解説です。
私の人狼歴は約40戦(オンライン)で、大体11~13人村が中心。
あと、ワンナイトはリアルで40戦くらいした程度。
まぁ、中の下~下の上程度でしょうか。
そんな私の力量ではありますが、簡単なゲームの流れ及び、プレイヤーの感想等を幾つか。
1戦目
2人に2票入っている状態から、最後の2人がフヅキに投票し、3人決選投票。
市民COする2人のうち星合、していないフヅキの2名に集まり、フヅキが吊られました。夜はグレー*3の貞升が噛まれる。
二日目、寺島の霊能結果でフヅキの黒が出る*4。対抗*5が居ないため真目*6で見られ、フヅキに投票しなかった優木、決選投票でを狼の身内切り*7をした魚谷が黒く見られる出だし。
途中、戸倉の占いCOに対して対抗が出ず、1-1進行*8となり、魚谷吊り。夜は霊能COした寺島が噛まれる。
三日目、戸倉が昨日3番手グループとして疑われた結を占い白出し。昨日からの流れで優木が吊られ、市民側の勝利。
内訳)人狼 フヅキ・優木 狂人 マミルトン
占い 戸倉 霊能 寺島 騎士 結
解説)人狼スペシャリストとも呼ばれたTLPT陣2名と、第1回MVP結の3人が村側役職を固め、役決めの段階から村勝ちの空気が強い形に。
人狼は結果的には両潜伏*9となり、狂人目線でのLWが見つからなかったことから、人狼側が効果的に動くことが出来ず、最終日を待たずして決着が付くことに。
2回目
初日、占いを出す動きが出て、ペグ*10の問題を考える中、占いor霊能が出るかどうかという多数決へ。霊能出しの流れとなり、寺島が霊能CO。4人に2票が集まる中、最終投票者の結が山口に3票目を投票。夜に戸倉が噛まれる。
二日目、星合が占いCO。貞升の占いCCOが出て2-1進行、結パンダ判定(黒星合)。また昨日の山口投票3人の中に、貞升・結が含まれたことから、結吊りへ。夜に星合が噛まれて占いの真贋について、村のコンセンサスが取れていく展開。
三日目、残った貞升を狂人と見て、PP*11回避を含め貞升吊りへ。夜はグレーの中で白く見られていた優木が噛まれる。
四日目、残った4人のうち、三日目に寺島が騎士に対して、ガード先を霊能である自分へ、そして生き残ったらCOして欲しいという所から、マミルトンが騎士CO。残ったフヅキ、魚谷の殴り合いとなり、騎士COを疑ったフヅキが寺島・マミルトン・魚谷から投票され吊られる。
夜にマミルトンが噛まれ、狼勝利。
内訳)人狼 魚谷・結 狂人 貞升
占い 星合 霊能 寺島 騎士 マミルトン
解説)初日0-1から、2日目頭に2-1展開へ。10人村で初日市民を吊っている為、村側は残りノーミスで進めないと間に合わない中、占いが黒出しに成功し、騙り占いも吊れ、最後の4人のうち、2人が役職COに対抗無しといういい形で進められたものの、LW(LW:ラストウルフの略。最後の人狼という意味)魚谷が真霊能、真騎士を疑わず、グレーのフヅキが騎士COを疑った所で、魚谷vsフヅキの殴り合いは決着した感じが。
3回戦
役欠け有りでスタート。
初日から積極的に魚谷が役COを促し、魚谷占い、星合霊能、フヅキ霊能の順でCO。1-2進行となった所で、投票中に寺島の占いCO。霊能ローラーが強く主張され、フヅキ吊り。夜は山口が噛まれる。
二日目、出方や対抗への黒出しのある寺島対、戸倉への白出しをした第1COの魚谷の信用勝負へ。星谷の対抗フヅキへの白判定から、寺島不利な形へ。
寺島を強く疑う結と、寺島が信用を呼びかける優木という構図を作り、寺島が吊られ、対抗の魚谷が噛まれる。
三日目、魚谷が噛まれたことから、2-2ローラー完遂しても1吊り余る事と、寺島を黒判定し、霊能の仕事がなくなったことから星谷吊りの主張があるものの、ステ目だったマミルトンが吊られ、寺島と強く対抗していた結が噛まれる。
四日目、残った霊能が真アピールしたことから、PPが無くなり、真で見られていた魚谷の白出し相手戸倉が残った事から、貞升と優木の殴り合いへ。終始悩み続けステ目の貞升が、会話を続ける優木に対し、見えてない事=村と思われ勝利。優木吊りへ。
夜に戸倉が噛まれ、人狼側の勝利
内訳)人狼 寺島・貞升 狂人 フヅキ
占い 魚谷 霊能 星谷 騎士 戸倉
解説)欠け有りという中、真占が積極的に役公開を主張する展開。反対意見もありながら、真占→真霊COし、狂人が霊能CCO。初日は霊能ローラーが主張される中での、人狼が占いCCOする初日。
二日目は強引な4人目の占いCCOからの対抗黒出しが咎められ、真占いが噛まれたことからグレーが狭まらない力戦展開になりました。
三日目、四日目と、ステ目吊りの可能性もあったLWですが、2回の投票と、騎士のガードを上手くすり抜る嚙みで勝利。
各プレイヤーごとの評価
点数は「自分が思う、試合前の評価(初見6.0点満点)と、今日の強さ(6.0を普通とする10点満点」です
マミルトン(実況者)4.0-5.0 ✕狂人ー✕騎士ー✕市民
経験:けっこう初心者。
初戦は驚きの白さを見せた狂人でした。1-1進行の村勝ちというだけで、ステルス狂人が戦犯に上がりやすいですし、初日に人狼が吊られた段階で、2日目に占い騙りに混ざれ無いと厳しいなぁと。
二戦目は騎士COまでは良かったものの、最後に人狼に誘導されたのが悪印象。三戦目もステ目で吊られてしまったりと、活躍は出来なかったものの、着実にレベルアップしているので、経験をしっかり積んでおけば、比較的白くみられるタイプなので、化けるかもしれません。
山口恵梨子(将棋棋士)6.5-6.5 ◯市民ー✕市民ー✕市民
初戦のワンサイドゲームをしっかりと仕留めてくる直感の良さから、二戦目は結特攻、三戦目は初日嚙みとプレイ時間が短かった。
真贋の読みが鋭く、3回とも市民だった事がプレイ時間を短くしてしまった要因かと。
発言は少なめなもの、初戦では能力者の代わりに初日で噛まれ、2戦目では、1-1進行のワンサイドゲームを防ぐ占い騙りをし、3戦目では騙りに行った狼のかわりに生き残るなど、各回でQS*12をしている。こういう人が居ないとゲームが成り立たず、結果として唯一全勝している派手さはないものの棋士っぽい。
非常にしっかりと論理建てており、役職持ちの2・3戦目は真に見られる出方をするなど、優秀な動きは見せたもの、3戦目の4日目で狂人騙り出来ずに負けてしまうなど、敗因になる動きをしてしまったのが勿体無い。
魚谷侑未(麻雀士)6.0-7.5 ◯市民ー◯人狼ー✕占い
本日のMVPにして、2試合目での相方結を切るスピード、最後にフヅキ吊りを誘導する所などのインパクトが強すぎる狼が強い人。反面、初戦は人狼との2択で吊られたり、3戦目では役オープンを進めた結果、展開の割りには信用が増えずに敗着するなど、村側で強い印象はあまり無い。
とはいえ、2試合目が鮮やか過ぎるのでMVPは納得の結果です。
寺島絵里香(人狼TLPTデイジー役)7.5-5.5 ◯霊能→✕霊能→◯人狼
初戦、2戦目の対抗すら出させない霊能の出方は流石ではあるものの、3戦目は出ざるを得ないとはいえ、投票中に騙って信用を得られずに吊られたり、2戦目の殴り合いで負ける所など、前評判に比べると失敗した日に見える。狼は元より、人間の時の読みの鋭さが印象的な人だったので、市民を引けなかったのも評価の基準かなぁなんて。
都倉 伶奈(人狼TLPTキャシー役)7.0-6.0 ◯占い→✕市民→✕騎士
初戦をきっちり勝ち切る流れを作り、2試合目は初日噛まれるなど、QSしていたが、ミスリード先輩のミスリードが冴え渡った3戦目が勿体無いという印象。
優木かな(声優)5.5-6.0 ✕人狼ー✕市民ー✕市民
初戦では、初手人狼かつ狂人ニートという厳しい展開をなんとか3日目まで持って行った裏MVP。2戦目では、最終日の殴り合いで誘導出来ないため噛まれ、3戦目でも、ステ目人狼と殴り合ったものの、殴れない方が市民っぽいという評価で散った全敗者。勝ち試合こそなかったものの、経験者としての力強さはあった印象。
結(女優)7.0-6.5 ◯騎士ー◯人狼ー✕市民
二戦目の強引な3票目は人狼すぎる動きかつ、人狼を守れてないので悪手に見えますが、初戦の騎士潜伏の仕方や、三戦目の強烈な寺島との対立軸など、全体的にゲームを進める強い動きがあった印象。消耗戦になりやすい戦術ではあるものの、悪い動きは少ないという印象です。
フヅキミユウ 5.0-5.0 ✕人狼ー✕市民ー◯狂人
初戦での初日吊られや、二戦目での騎士疑いからのミスリード展開など、最初の二戦で敗着へ繋がる展開を作ってしまった印象が強いです。三戦目も霊媒騙りのタイミングが遅く、比較的効果が薄くなった結果初日吊られ。周りの手練と比較すると、まだまだ厳しいのかなぁと思いました。
個人的な評価。
自分の実力なんて5.0~5.5くらいですが(恥
寺島絵里香 7.4:初心者が多くなると乱れに見える印象。
結 7.1:逆に手練しか居ない世界だとどうなるのか。
都倉伶奈 7.0:ステイ
- 7.0 もはやプロ級な人達 -
魚谷侑未 6.8:狼だと7点台に強いが、村でも疑われる分を引いて。
山口恵梨子 6.6:初日にやられる率の高さから。少し上げ。
優木かな 6.2:狼でも市民でもきちんと戦える基礎力。
貞升南 6.1:最終日のLWは見事。下手目で見てすみません。
- 6.0 経験も技術もある一人前プレイヤー -
星合志保 5.8:経験値が上がればどんどん強くなりそう。
筆者 5.5:狼の経験値が少ないですし。
フヅキミユウ 5.1:自分とそこまで大差なさそうなので。
- 5.0 初心者村卒業している人 -
マミルトン 4.8:まだまだ初心者。
総括
麻雀で「デジタル」vs「アナログ」という話題があります。
アナログというのは、対面での非言語的情報。流れとか、仕草とかを重視していくスタイル。一方デジタルは、確率を重んじて、何千局の中での勝率を考えるスタイル。
よく思うのは、TLPTは比較的アナログであり、初日のゾーニング戦法などから、ラインを読んで、能力者の真贋決め打ちを素早くパーフェクト勝利まで狙っていく。一方の棋士は最後の最後まで読み欠けを嫌い、最終日の殴り合いで勝てるかどうかからの逆算で戦うという部分が「アナログ」vs「デジタル」に見えるなぁと。
そういう意味で言えば、CO情報を多くして、COプレイヤーとのラインで戦うのはデジタル的であり、特にオンラインチャット人狼の場合は仕草等が無い為デジタル的な戦術が発達しやすく、コメントを読む限り、スリアロもオンライン=デジタル戦術が多い事から、棋士・雀士はデジタル的な戦法が多かった印象はあります。
一方のTLPTやTLPTファンの優木さんは比較的アナログな情報を整理しながら戦っていく。アナログ戦術のメモ無しは慣れていないと議論についていけない高度さがあり、経験値の少ないメンバーが悲鳴を上げるのも納得が行きます。
TLPTやアルティメットと違い、初心者~ベテランが入り乱れて戦うメタ性も面白さの一つで良いんじゃないかなぁと思います。
初級者レポートですが、自分も鍛えて中級者(6.2くらいには自称したいですね)になれるように頑張ります。
*1:CO:役職を告白すること。カミングアウト
*2:霊能CO:霊能者をカミングアウトすること。霊媒師とも言う。
*3:グレー:COしておらず、占いに占われていない人の事を差す。この場合、真占いでも偽占いでも占われたと言われればグレーから外れる。
*4:黒を出す:占い・霊能が能力を使って誰かを人狼だと言う事。つまり、この黒というのは人狼という意味。反対に人狼ではないという結果をいうことを白を出すと言う
*5:対抗:誰かのCOに対して、同じ役職のCOをする人のこと。対抗が居なければその人が本物という事になる為、後から狂人・人狼が嘘をついて出てきたり、逆に先に狂人・人狼が嘘をついて出てきているのに対して、本物が対抗することがあります。
*6:真目:基本的には「CO情報の矛盾」が無いものの、本物に見られている人の事。
*7:狼の身内切り:人狼が複数いる場合、吊られそうになった狼を吊る行動をすること
*8:1-1進行:状況を整理する最初として、占いと霊能をCOした人数を確認する。占い1,霊能1がCOしている場合が1-1。占い2だと、2-1になります
*10:ペグ:狼目線で占い騙り狂人が破綻していない状態のまま、真占いか狂人のどちらかを噛むこと。ベーグルが語源。ベーグル・ベグる・ペグると変化している
*11:PP:パワープレイのこと。基本的に狂人を吊ったら人狼が勝つ状態の事。通常時と違う対応が必要であり、それをしないと市民が勝てないので、市民側はPPの状態を回避する事が多い
*12:QS:クオリティスタート。野球用語で勝ち試合をちゃんと作れているピッチャーに対して使われることで、転じて、役職を全うしている。自分が使っているだけの用語