病む論
「ちょっと病みが深くなってね」
タチバナさんだった人がこう語っていた。
人間はいろいろなことで病む。
まぁ、病んでいても時間は止まらないから、病んでいないふりをして進む。
「ちょっと人生詰みかけてさ。まぁ、自分より厳しい世界を笑いながらクリアしてる人とかいるから、そこまで悲観的でもないのだけれど」
世の中の大義として病める話題を始める。
病む話題を選ぶことさえ、病む。
「結局、悩みの核の部分ってそう簡単に相談できないよね。」
相談する気すらないのだが。
まぁ、過去は変えられないのだから、明日からを頑張るしかないというのが、
きれいごとのようでいて、一番サプリメントになるのかもしれない。
そう思ってあの言葉を復唱すれば、感じる意味合いも違ってくる。
「「努力は必ず報われる。」」
何かに熱中している時間こそ、病みを忘れさせてくれるプラシーボなのだろう。
だとすれば、戯言を並べる彼女もまた、道化で人を救っているのかもしれない。
追伸
なんとなくアイドル現場に行くことが義務感になっているような感じがする。