BiS 5.6 ~渋谷WWW / BiS階段LAST GIG~
午後4時40分。渋谷駅に到着。
番号もほぼ300みたいな番号なので、中物販ゆったり済ませる為、ギリギリで到着。
沖縄で見た顔も何人か居たし、BiSさんの現場は14回目だから、そろそろぼっち辛くなってきたなぁなんて思いながら並ぶ。
WWWは天井が非常に高いので、1段目・2段目・3段目・PA席と4段階に分かれており、2段目3段目は目算80,1段め160くらいの人が集まれるような感じだった。
結局1段目の最後方しかスペースがないので、そこにするっと入る。少し奥にカメラさんが居て、スペシャ*1で放送かな?なんて思って時間を待つ。開演までの音楽に結構でんぱ組.incが多いなーという印象。いろいろ違えど、同じ時を戦う戦友へのエールかなぁと。
メンバーさんが入ってくる。いつもの変なセーラー服だ。
そして非常階段じゃなさそうなおじさんが「1」のプレートを持ってきた。何曲目か教えてくれるっていうことか!コレは25曲とか30曲とか目指すのかなぁ。なんで思いながら、いきなりのNerveスタートに場内が沸く。
Nerveが終わって、おじさんが「2」のプレートを上げ、2曲めのNerveがスタート。まさに掟破りのWNerve。噂に聞くSHELTER9連続Nerveを想像する中、徐々にノイズが濃くなりだしてきている感じはしていた。
それにしても、この日の1段目の圧縮やダイバーの意気込みは凄まじい物があった。もともとパンクライブとか行かない。むしろ椅子に据わってトークライブばっかいってたタイプなので、この凄まじさは焦る。
何度か、首にチョークスリーパーをかけながら、無理やり上に乗ろうとするダイバーが居てイラっとしつつ、流れに任せて前後左右を押していく。正直、女川で最前を取った時より、1段目の後ろから2列目3列目に居る今日の方が圧縮厳しい。コレが今の研究員の本気なのか?
Nerveが終わり、おじさんが「3」のプレートを上げる。予想どおりのNerveが始まる。ここから何が何曲目かはほとんど覚えていないものの、1階の地獄絵図と靴紐が両方解けたことを機に、上手から下手への大移動を決行。東北ツアーや沖縄でも出来ないが、WWWは1段目と2段目の間に若干のスペースが出来るため、それを使って移動が出来た。この箱は研究員向きだと感じる。
下手の階段で靴紐を結ぶと、すこし自分の前にスペースが出来、人の動きを感じた。ちょっとどけかな?と思い見上げるとスタンガンを持ったプー・ルイさんが居たので、とりあえず右手を差し出してみた。案の定ヒジの内側にスタンガンを食らった。
スタンガンの痛さは食らったことのない人に説明するのが難しいのだが、ヒジが切れるような痛み。思わずのけぞりながらヒジの痛さをアピール。
このままプー・ルイさんが無差別にスタンガンを当てまくって楽しそうにしていたので、左手も差し出したら、左手にもスタンガンを食らった。まぁ、階段での靴紐結びが褒められたものではないが、いい経験をしたと思っている。
しかし、Nerve連発にノイズが耳に与えるダメージもすごく、厳しいなと思ってきた辺りで、下手の階段から外に出られることがわかった。エスケープを上手く使いながら、時にロビーのスクリーンで、観客が暴れる中、ステージ上でなんか飲んでるBiSを見たり、最上段のおそらくライターであろう人の隣から、田渕マネージャーが飛び跳ねる所を見たりとかしている。
結果13曲連続Nerveとなった前半戦は、ここまでに上げた、目に映るActとは別に、この13連続Nerveは、言ってみればノイズアレンジ1~ノイズアレンジ13のような、1つ1つ違う趣のあるNerveで、ただの13曲連発ではなかった。終了後のJOJOさんのツイート
BiS階段DVDボックスとかリリースしたら、皆さん買ってくれるかな?もし発売するとしても、BiS解散後になってしまうでしょうけど、そういう場合、ファンの人は抵抗あるのかな?ご意見よろしくお願いします。
— JOJO広重 (@jojo_hiroshige) 2014, 5月 7
にも有るように、落ち着いて13連Nerveを楽しんで欲しいと思う。
そもそも、この日1日トータルで何回メンバーさんはダイブしたのか?というくらいダイブし、先ほど説明した1段目にダイブし、そのまま2段目、3段目と挙げられる姿は、日本全体で見てもそう無いだろうから。
ここから美川さんセレクトのセトリに移行。Nerveじゃない!の感想が先走ったGET YOUに始まり、ODD FUTURE、ウサギプラネット、好き好き大好きと、DiEと、アイドル寄りなテンションになるような曲が続くものの、時に彩りを添え、時にすべてを壊すようなノイズそのものが乗り移った狂乱の宴は続いていた。
そして、19曲目にでんでんぱっしょん。ツイッター上で行われた曲リクエストで、ファーストサマーウイカが上げていたこの曲は、この日日本武道館でライブをしていたでんぱ組.incとお互いの曲をカバーする際にBiS側が歌った曲であり、BiSとでんぱ組.incをつなぐ1曲でもあった。
そのでんぱ組.incのライブでもでんぱ組がカバーしたIDOLが、他の曲のような綺羅びやかな演出とは違い、黒字に白いIDOLの文字をスクリーンに移すだけという事に。
でんでんぱっしょんの高まり。次のCHELSEAでの「やっぱBiSの歌っしょ」と言わんばかりの盛り上がりにメガネをかけていることの限界を感じ、メガネ単体をクロークに預ける。戻ってきたらBiSのIDOLが始まっていた。
BiSの楽曲の中でも、1,2を争うキラーチューンだと思っているのがIDOL。デスボイスでスタートし、英語にも聞こえる意味のない日本語の羅列。サビでの盛り上がりに対して呼応するように咆哮する観客。そしてメンバーのダイブ。ある意味この1曲にBiS現場の全てが詰まっていると言っても過言……ではあるもの、多くを体感できる1曲。
下手に居ると、この曲でよくサキ様がダイブしてくる。沖縄ではダイブして、研究員の上に立ち30秒ヘドバンしながらステージに戻される格好良すぎる動画になったが、今日は自分の目の前に飛んできて、立ちたがるサキ様を上げようとするが、自分ではどうも上手くいかず、一つ後ろの研究員にお願いすることに。
結果、自分の目の前が360度スカートですっぽりと隠れ、上にはサキ様のパンツ(ブルマっぽかった)が。「絶景!」と思ったが、罪の意識に耐えられず、正面を見ることに。結局脚の美しさに惚れ惚れするだけだったが。
CHELSEAくらいからと思うが、ステージ上から入浴剤の臭がする謎の液体や、JOJOさんは豚の頭で前の人を殴るなど、まさにBiS階段の誓約書まで書かされたライブにふさわしいスーサイド空間。
耳から入る音も、もうほぼノイズしか頭で捉えられなくなり、液体とノイズを浴びた体は、もっと汚せ!もっと耳を潰させろ!お前らそんなもんかぁぁぁぁ!!!!と、自分のライブ参加していて、開いたことのない1つ上の衝動的世界への扉を開いてくれた。
その後も、臓物を3段目まで送ってみたり、何か床が滑りやすいと思ったら臓物が落ちていたり。
そして、ERROR、STUPiG、Primal.の全24曲。ノーMC*2
最後に、ウイカさんがダイブして、研究員の上に仁王立ちしている時は、これは他何関係ないから、とにかくウイカさんのところに、ウイカさんのところに!との思いだけになっていた。
(時系列はめちゃくちゃというか、基本的に歌っている歌の継ぎ目とかは、何の歌かが全然解らない状態で後半40分くらい居たのでご了承願いたい)
ちなみに、このセットリスト傍若無人ZINE*3で思い入れのある楽曲という質問があり、
プー・ルイ ウサギプラネット
ウイカとテンテンコ DiE
コショージメグミ GET YOU
ヒラノノゾミ ティーンネイチフレイバ
カミヤサキ Primal.
と書かれていた。この内、5.4秋田で奇蹟の復活を遂げたティーンネイチフレイバ*4のかわりに、WhoKilledIdol?の中でのぞしゃんが一番好きと言っていたERRORが選曲された。
でんでんぱっしょんのストーリーもそうだが、後半のBiSの持っている攻撃的セットリストにノイズを加えて最凶の音源にしてくださる非常階段さんの素晴らしさ。そして、この遊び場で、今まで以上に頭のネジを飛ばして遊んだBiSメンバーの楽しそうな顔。こうやって現代に復活したサバトは伝説になるのかもしれない。
このライブに前後して、自分の中での音楽の広がりというか、「音を楽しむ感覚」っていうのが芽生えつつ会って、簡単にいえば歌って音程じゃないよねっていう面白さをどこに置くのか?っていうのが出てきていた。
その一つの答えこそBiS階段だと思っている。
あの日、終わった直後。あの衝動だけで書いたツイートが1個だけある。
BiS階段終わり。こだわり抜いた音は人間を狂わせる。こんなすげーもんを千人は味わってない。この世はまだまだ面白いのです。
— タチバナアキ@5.10高崎/16-関西 (@akitachibanya) 2014, 5月 6
BiSは、まだまだ面白くなる。