BiS 3.22 ~BiSの解散後を考えるTV#4 『BiS 野球部に入部する』~
「精力的に商売してますね?」
「絶対儲からへん」
「でも、寿司屋とかやってるじゃないですか」
「俺、子供の時から何になるって聞かれたら寿司屋って答えてて」
「初耳ですね」
「で、何かの番組に出るときに、あん時でもすみません「魚をさばいたりするのを教わったことがなくて、テレビで間違ってたらあかんから、いっぺんプロの人に見てもらいたい」って、服部先生の所で見てもらったら合ってる。人間賢いのは意識だな。意識してると人間賢くなる。人間意識してると、魚をさばいたりしてるのを見ると知識になる。ニュースでも意識して見てると覚えられる。この仕事してると覚えられる。セントレア?何やねんと。だから、大人になって勉強するって意識することだと」
「魚はさばかれへんでしょ。でっかい鯛3枚に下ろすとか絶対でけへんと。」
「いやいやいや。出来るって。子どもの時から南の島に住むってのと寿司屋が夢やから。よし、番組でやろう。人間ってちゃんと意識してスチュワーデスになりたい!っていう人。10年前からスチュワーデスになりたいという人と、今からスチュワーデスになりたいという人では全然差が出る。アンテナ張ってる奴で全然ちゃう。」
「番組の会議でも全然意識してへん奴いるからな」
「サッカーの紅白戦見に行っても、試合に出ない奴が片方でボール蹴っとんねん。俺やったら違う、監督の話聞いて、どういうのがいいか考えんねん。だから意識が大事。みんないい話きいたやろ」
「だからといって、魚は捌けないと思います」
とある関西出身の大物芸人2人が深夜にやっていた某番組の一節。
アバンにフックを持ってくるという新しい手法に挑戦。
元プロ野球投手・新谷博
今回のBiSの解散後を考えるTVは、「メンタルを鍛える」をテーマに女子大野球部の最高峰に当たる学校へ出向いて、1日野球をするというものである。
そこで監督をしていたのが新谷さん。
この人の経歴も波乱に飛んでいて、甲子園で活躍しスカウトを受けたものの大学進学。大学でも活躍したが3年の冬に大怪我をしたせいでプロから声かがかからず社会人野球を経て西武入りし、タイトルを獲得したり開幕投手を任された一流投手。番組の中からも厳しい中に筋の通った話をしていて、一芸に秀でている人というのは、人間としてもしっかりするものだのだな。と思った。
今回この記事を書くにあたって、Wikiから軽く分かる範囲で書いてみると、いわゆる野球人としてテレビによく出てくるようなタイプの人とはちょっと違う所を感じる。
新谷さんが野球を教えるに当たって、技術的なもの・体力的なものより人格形成を重視する人と言われている。エピソードを見ると、練習外では飲んだりボーリング行ったり、サッカーしてみたりと距離を縮めるエピソードがどんどん出てくる。
とにかく信頼というのを重要視していて、信頼たる自分になるための要素として「自らが手本となるように勉強する」「指導者としてチームを勝たせること」というのを上げられていた。過程も結果も、自分に対して求める。
後半、新谷さんと番組スタッフさんの間での会話があって、それを一部書いてみてですが。
周りの人を見ているとすごく大事にされているのが分かる。ただ本人達が気がついていないのが残念。それに気がつけば、もっとやることもあるし、どんどん伸びてくる。本人がどれだけ気づくかですよ。(BiSだけじゃなくて)うちらもそういう気づく子と気づかない子が居るし。気がつけばどんどん伸びるし、どうやったら気づいてもらえるかを。なかなか人は変わらないから。
ーメンタルを強くするというので今回やらせてもらったのは間違ってなかったと。
気がついてもらえればね。6人の中でも気がついた子が居てくれればいいけど。
自分自身もまだまだ未熟なので、耳が痛い面もあるのですが、メンタルを育てるというのは辛い思いを乗り越えさせる事じゃ無い。自分の中の意識改革と経験だと思うので、大切な"何か"を掴んで欲しいものと思います。
じゃあどうする?
#4は一体何を見せたいのだろうか?
今までの普通の考えで言えば、ガチンコファイトクラブみたいに、竹原慎二さんのような鬼教官の元、非体育会系メンバーの多いBiSが、1日しごかれ大変な思いをしながら体育会の中で頑張る。
肉体的に大変であるというハードルを用意し、それを乗り越えるアイドルの姿を見せるというのは、どんなアイドルグループでも規模が大きくなるとよくやるイメージ。
AKB48の韓国軍体験入隊なんかはその一番分かりやすいもので、人為的に用意された人格形成プログラムの中に放り込まれる少女の戦う姿や成長を見るというもので、そのあたりは、セーラームーンから始まる魔法少女やら格闘少女系のアニメに通じるなーとキルラキルを見ながら思ったりもする。
ただ、今回用意された教官は鬼教官じゃない。壁になるような演出とかじゃなくて、本当に一緒に育っていくような感じの人だから、怒鳴られて怒られるとかそういうのじゃなく、それこそガチでメンタルを強化するような話になってるドキュメンタリーみたいなテイスト。1日の練習が終わってBiSさんが頑張ったなーっていう感じにはなってない。全員立ってるし。多分、次の仕事とかを考えているのかなーと思った。*1
こういうのをBiSさんの場合は斜に構えちゃうような所があって、例えば#3の時のミキティーさんが来る前にどうやったらいいのか?っていうのを考えているテンションと、#4で野球をやってるテンションっていうのがイコールじゃ無い。
この事をオトトイ#56で渡辺マネージャーが「疲弊感があるのにインタビューでしか伝わってこない」と言っていた。ファンである我々に疲弊感をドーンと見せることは無いと思う。それが良い事だと思っていると思うから。
最近、特典会の無いライブの評価が高かったり、個人的な意見として「ライブ7割、特典会3割っていう所はありますよ」と言っている。6000円でライブに言った満足感を100だとしたら、ライブで70点分、特典会で30点分。それが今のBiSさんかなーと。でも、一つ大切なのは、ライブで100点出しちゃうことなんじゃないかなーと。
特典会が理由でライブが辛いんだったら、特典会の形式を変えるとか。特典会の為に、メインのステージに悪影響与えるのであれば、ライブのクオリティとは一体何のなのだろうか?
しかし、特典会が無ければいいのか?と言われると、特典会あってのものだねな所はあると思う。
ぶっ倒れるくらいのライブの後にぶっ倒れるくらいの特典会を見たいという無謀な話であっても、それをやろうとする心が大事なんですよ。ブラック企業みたいな話ですが、出来ないと思うことをやるのがブレイクスルー。どうやったらそれが出来るのか?それを意識して日々生活するしかない。
と、素人なりには思うわけです。当たり前の事を当たり前にっていうのは超難しいですが、1日1日を全力で、明日死ぬくらいしっかりと生きる事が大事。
まぁ、こういう事は言われてるんだろうなと思います。
あとは普通の感想
練習中に「これっていつまでやるんですか?イラッとされるだけですよ」と言っちゃうのぞしゃん。下手に曲げるより、のぞしゃんらしくて良いなーと。
全体的に筋力は無いんだなーと。AKBの体育祭も見ていて思ったのは、基礎体力が無いのにステージングが出来る娘の多さ。基礎体力しっかり付けるだけでも大分楽になるだろうし、当然よりよりパフォーマンスにもつながる。
感情労働の側面ばかり指摘されますが、アイドルって結構ハードな肉体労働の面が有ると思うので、メンバー全員の体力強化そのものはしっかり考えたほうがいいのかなぁとは思った。
筋トレとか、ダンスとかで、いわゆる精神的指導者に当たるような人が居たら、BiSさんここまで人辞めてないだろうなと思った。
結局、BiSさんと新谷さんの中の信頼関係ができていない中で、信頼関係を元にした指導が簡単に出来ないもどかしさ。仙台の全裸騒動から2週間くらいのロケらしいですが、大人との信頼関係はどこまでしっかりできてんのかなー。
「みんながどう可愛く映るか?を考えるのと同じように、この娘たちはどうしたら早く走れるかとかを考えている」に対して、「今回の企画に対してどう映ればいいのか?」がふわふわしているメンバーさんの真面目さ。
練習中は練習中でリアルな姿を映して、後から「こうだったんですよ」って6人が話す形だったらこんなに個人的な心象が悪くはならないのに。
補足
3.22のビッスンが比較的意識高い系の流れと、コショージさん何も考えていない問題が合ったので、考えてるメンバー。意識高い系のメンバーは居るんだろうなーと。
次回は、いわゆるバカ系の企画。そういうの好き。
次回予告
最後に次回予告をしてみる。
2/24。意識的な問題を正統に描いた解散後を考えるTV#4。しかし、BiSさんが対面していた現実はもっと意識的な問題を残酷に描いてた。ツイッターに突然あげられた衝撃的な展開から1か月半。あの事件は彼女達に、研究員達にどんな影響を与えたのか?この事件はフタををして二度と語られるべきではないのだろうか?
誰も語らないのであれば、私が一人で思う限りを語りつくしてみよう。次回「BiS4 全裸ライブ騒動を振り返る ~ヤラセ・プロレス・台本・八百長って思われたら負けの炎上マーケティング~」