電王戦第二戦PV
昨年春に大きな話題になった電王戦。
今年は主に二つの大きな変更がありました。
- 使用するPCが定められた
- 約半年前に棋士側へソフトの提出をし、それと本番で戦う
件の電王戦第二戦。やねうら王というソフトだけが、今年からコンピュータ将棋界に出てきているソフトです(開発されたり等は3年前にもしていますが)
つまり、他のソフトがずーっと使わられているのに対して、やねうら王だけは今回が初起動的な所はあるわけです。
事件
問題になっているのは、今回の電王戦の大きなルール変更2、棋士側が研究をする為に、半年前に提出したもので戦うというところ。
やねうら王には、やねうらさんが言うところのバグがあり、力が発揮されず、人間が絶対に指さないような手も指す。最悪の場合止まる可能性まで示唆されました。
このため、やねうら王はバージョンアップすることに。
バージョンアップした結果、対戦棋士の佐藤六段は、『まったく違う相手と指している』とコメントした。
どーすりゃいいのか
普通、コンピュータがハングすれば負けというのはスムーズでわかりやすい。
しかし、ドワンゴはこのソフトとPCを用意して、ずっーと未来でも、今回のソフトを提供する予定でいた。だから『不安定』なソフトよりは。という考えもあった。
やねうらさんは、開発者だけど、将棋ソフト開発者の文脈上には居ないから、それが正しいと思ったし、もっと言えば短い時間でバグを全部取るよりは最も勝てる可能性のあるソフトで電王戦トーナメントに出たんじゃないかなと思う。
変な話、100%バグらないけど4割勝てるソフトより、10%止まるけど6割勝てるソフトの方が、止まったら負けルールでも強いソフトである。
コンピュータの繊細さ
ここまで極端ではなくても、プログラムを変えなくたって棋力が変わる。棋力が変われば指し手の性質が変化するのは当然。
ドワンゴからの指定は、バグを取るのはOKだが、棋力に影響を及ばさない事とあるが、インターフェース上のバグでもない限り、それは無理なのではないか?というのが感想です。
また、明らかに局後学習をするしないという点についてやねうらさんが明言しているが局後学習の有る無しは棋力に関わる変更ではないのか。そして、それが変化しているのであれば、それは止めるべきではなかったのか。
意図的に棋力が変わっていないという判断の元に、今回の電王戦が始まる。そうやねうらさんが捉えている中で、みんなが意図的に棋力を変えたという状況で試合をするのはいかがなものかと。
解決案
やっぱり予選が良く無かった気がする。
せめて決勝は本番と同じ持ち時間5時間にして、12台くらいでそれぞれと3回戦くらいする。
決勝と本番で環境が違うのがおかしい。
プロ棋士だって持ち時間5時間の試合を何回もしてるけど、普通の人に5時間将棋しろと言ってもできない。
コンピュータも5時間将棋を33回して、一回でもでハングアウトしたら失格とか。
最後に
これでやねうらさんが失格なら、
逆にオープン参加の予選なんかしないで、身内で決めればいいし、もっと言えば竜王戦に参加させてもらえばいいと思う。