本当に徹子の口座に入れた方がいいのか。
1.2chのひろゆきがアグネスにたいしてこんなことを言った。
「日本ユニセフは19%の中抜きをしているが、黒柳徹子さんの個人口座なら100%ユニセフの方へ入金されるのに、なぜその口座を紹介しないのか?」
日本ユニセフが19%の中抜きをしていて、それを理由に黒柳徹子の個人口座に入れるべきだという話になっている。
日本ユニセフに入る募金額はおよそ160億円。
一方、黒柳徹子の個人口座への募金額はおよそ1億円と言われている。
2.黒柳徹子の所得税について
仮に、日本ユニセフに入る160億円が、黒柳徹子の個人口座に入ったらどうなるだろうか?
黒柳徹子の個人口座はいわゆる普通預金口座であり、そこへの入金は収入になるはずである。160億の収入があれば当然所得税の最高税率が適用され、現状でも40%、税制改正次第では45%の所得税が発生する。また、住民税も10%発生するため、50%=85億は税金として国に持っていかれるのだ。
一方で、寄付に対して寄付金控除というものがある。これは収入の40%を上限として所得がなかったものとして計算するという方法である。
仮に、黒柳徹子の収入が400億あればそれでもいいのかもしれないが、あの孫正義の年収が100億と言われているので、さすがに無理。その上住民税は30%が上限なのでもっと無理である。
(孫正義が所得を全て募金すると言って基金を立てていたが、このあたりも勉強したら面白いことになるかもしれない)
そして、月曜日~土曜日まで毎日テレビに出ている黒柳徹子の所得が年4000万円以下と考える事が出来ないことから、黒柳徹子の所得30%を超える金額を口座に入れる場合、国と地方自治体に50%中抜される事が想定される。
だから、個人の口座に何十億も入れて、そこから100%をユニセフに送るのは不可能である。
3.おれらの所得税について
また、お金を入れる側にとっても日本ユニセフの方がお得である。
おれらが徹子の口座に入れる場合俺らは一切の所得税控除を受けない一方で、日本ユニセフであれば、確定申告の際に自分の税率とは関係なく40%が引かれるようになった。
例えば、年収300万の場合で、本部へ10万円を寄付する場合。日本ユニセフであれば、2.5万円追加寄付するかわりに、3万円以上の節税効果があります。トータルで見れば、10万円以下の出費でユニセフへ10万円寄付したことになります。
4.日本ユニセフについて
日本ユニセフがピンハネしている部分によって、100倍以上の募金が集まっております。
また、日本ユニセフは振込手数料の免除や、クレジットカード決済での募金を行っています。振込手数料自体も1件数百円、クレジットカードは一節には利用金額の5%以上の手数料が取られると言われていますし、その手数料を募金に回したクレジットカードを発行しています。遺産については相続税の課税対象外になることから、個別の窓口を用意しています。
こういった団体としての努力・財団法人として大きな金額を扱える器であることの2点から言っても、募金を集める団体として日本ユニセフの方が優れていると考えざるを得ない実情が有る中で、日本ユニセフが黒柳徹子の口座を紹介するのはいささか疑問がわく所です。
5.まとめ
結局のところ、個人で数百億の金額を動かす人間について想定されている法律ではないので、黒柳徹子氏の個人口座に入れるより、日本ユニセフの方が優れていると書きました。
しかし、これはあくまでも個人vs財団法人としての比較。というより、財団法人が税制面で如何に優遇されているのかが分かってもらえるのではないでしょうか。
個人的には、児童ポルノの問題の根源が国連ユニセフだと考えていて、国連ユニセフの言い分は分かるんだけれども、現状の警察・司法の乱れみたいなものを鑑みるに、単純保持を違法化すると警察力の乱用につながりかねない為、ユニセフ自体があんまりっていう考えがあります。
募金するくらいだったら、国債を買い支え、利息をから源泉徴収=納税したほうがいいんじゃないかと思い、この言葉でしめたいと思います。
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」
(マザー・テレサ 一部改竄)